もういちどだけ、言って
きみはぼくのはいてる靴が好きだって
立ち去る前に、言って
きみはほんとうにいろいろ気にすることができなかったんだって
ぼくが飲み物をぜんぶ買ったんだよね
きみの友だちの分まで
なんてこった、きみには分からないの?
ぼくの気が変になりそうだってことが
ぼくの靴をはいて
ぼくみたいに物ごとを見るんだ
そして、家のなかに入って
ぼくがきみにそうして欲しいってことは、分かってるはず
なんだってきみには見えないのかな
きみが残したあれこれのものが
なんだってきみには分からないのかな
ぼくの気が変になりそうだってことが